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東京に戻り少し体調を崩してしまった。大地震直後の個展、心の整理もつかぬまま大阪入りし無事に展示は終えたけれど、胸のなかのもやもやが消えるはずもなく、知恵熱が出たかのようだ。
ま、風邪なんですけどね。

展示中に寄せられた感想を読んだり返却されてきた作品を整理しつつ、大阪個展での事を書こうと思っていても、日に日に変わりゆく国内外の様々な出来事によって、もうすでに遠い過去になってしまった。311以降、あらゆるものの見え方がまるで変わってしまった。大地にしっかり立っていると思っていた。それは幻想だったのか・・・。私達の足元は大きく揺らぎ、その揺れは小さくなるどころかますます大きくなってゆくとさえ感じる。いったいこの先どうなってしまうのか。あの日地震直後に空を覆った灰色の厚い雲はどこまでも続いていて、あっという間に日の光を隠してしまった。その暗い雲が泥色の大津波のように日本中の人を覆うのではないかとさえ思った。

困難な状況が矢継ぎ早に襲ってくると色々な場面で正しい判断がしづらくなりがちだが、自分の良心に基づいて決定するしかない。どうしていいかわからなくとも何度も何度も自身に問うて答えを探す。間違いを恐れて何もしないより、まず動いてみて何か違うと思えば軌道修正する。思考停止に陥らないようにしたい。

誰かの犠牲の上に成立つエネルギー、そんなものがあっていい訳がない。怒り、悲しみ、恐れ、多くの事象を知れば知るほど己の無知さを忌々しく思う。国や東電を責めてみても結局はそれを許してきた私達の責任でもある。海洋汚染の問題がでてきて、いよいよ日本は海外へ汚染を垂れ流す加害者となってしまった。

一人一人があらゆることに心を添わせて、自分の大切な人に降りかかっている事だと感じて、前を向いていけたら希望が見えてくるはず、そう信じたい。
海も空も人もみんなみんな繋がっている。
世界の隅々までくまなく、あらゆることが繋がっている。
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今年の夏に参加予定の中之条ビエンナーレ、
展示スペースの確認と採寸をするために群馬県へ行ってきました。

のんびりゆらゆら
バスから眺める風景は静かで優しい。
ぼんやりしすぎて、うっかりすると
スキージーで絵具をひっぱったかのように
花や木の色、葉っぱの緑、空の青、家や人が混じり合って
横線になって流れてく。

伊香保温泉に差し掛かった頃だったか、満開の桜並木が見えた。
まわりの素朴な風景とあいまって、本当に美しかった。
空は抜けるように青く、無数の小さな花々は強い生命力を放っていた。
美しいと思える感覚と、胸のうづき、せつなさが入り混じった。

生と死、陰と陽、内と外、自己と他者
あらゆる二極をより強く感じ取れる。
生きる喜びを感じる時、そばに死が寄り添っている事を忘れない。
その感覚は震災前と変わりはしないが、よりいっそう強くなったと言える。