

今回の展示では、私が一貫して主題としてきた「つながりあう世界」を、「きざし」と「Vein《脈》」という二つのシリーズを通して見つめました。生物と無生物を横断し、異なる時間のスケールに通底する、形が生まれる過程を探る試みです。
アートフェア中之条という場においても、作品を個別に提示するだけでなく、旧酒造の踊り場と階段という空間に応答する、ひとつの展示として構成しました。
また今回の展示は、昨年同会場の二階で発表したインスタレーションから連続するものでもあります。そこで鉱物の層として展開したイメージは「Vein《脈》」へ、天井に無数に配した架空の花のイメージは「きざし」へと、形を変えて引き継がれました。
「きざし」では、流動する色彩が内側から外へ広がろうとする力を、生命が輪郭を持つ直前の気配として捉えました。一方、「Vein《脈》」では、熱で溶け、冷えて固まり、層となり、削られる蝋絵具の変化と、液面に生まれるマーブリングの境界から、鉱物や細胞、地層を思わせる構造を立ち上げています。
異なる時間軸をもつ二つのシリーズに共通するのは、素材そのものの振る舞いに向き合い、形が現れる条件を整えながら、自然界に通底する形成の原理を探ることです。旧酒造の踊り場と階段では、両者をひとつの流れとして配置しました。
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ご報告が遅くなりましたが、2026年のアートフェア中之条は終了いたしました。関わってくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
AFNには初参加だったこともあり、できる限りこの時間を味わいたいと思い、搬入から搬出まで中之条に滞在しました。以前から作品をご覧くださっている方との再会、新たな出会い、そして他の作家の皆さんと作品について語り合う時間もあり、とても充実した日々でした。
毎日、作品解説をしているうちにクタクタになりましたが、会場に立つことができて本当によかったです。朝早くから夜遅くまで、運営スタッフやボランティアの皆さんがどれほど多くのことを支えてくださっているのかを間近で見ていると、「ありがとうございます!!」という気持ちで胸がいっぱいになりました。
とにかく、さまざまな意味ですごい時間でした。まず、各作家の作品が素晴らしかったこと。プレビュー展では多くの作品が新たな場所へ旅立ちました。怒涛のオープニングでは、迷っている間に作品がなくなってしまうほどで、お目当ての作家のもとへ真っすぐ向かう方々の姿に、微笑ましくもあり、驚きもしました。
会期中に何度も足を運んでくださる方や、長い時間をかけて作品を選ぶ方もいらっしゃいました。純粋に、好きな作品を手元に置きたいという思いが、会場のあちこちに溢れていたように思います。
2011年に中之条ビエンナーレへ参加した頃は、アーティストの存在がまだ少し遠いもののように受け取られていたのに、少しずつ美術や作家の存在が地域に受け入れられ、このような場が生まれるとは想像もしていませんでした。中之条ビエンナーレが育んできたさまざまなものが、確かに根づいているのだと感じます。
アートを愛してくれて、ありがとう!!
そして、作品をお求めくださった皆さま、本当にありがとうございました。
これからも、楽しみながら私らしく、ときに苦しみながらも制作を続けていきたいと思います。
#AFNakanojo
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In this exhibition, I explored the theme that has consistently guided my practice—Interconnected Worlds—through two series: Kizashi and Vein. It was an attempt to consider the processes through which forms emerge across living and non-living realms, and through different scales of time.
Within the context of Art Fair Nakanojo, I sought not simply to present individual works, but to compose the landing and stairwell of the former brewery as a single exhibition responsive to the space itself.
This exhibition also continued from an installation I presented on the second floor of the same venue last year. The imagery of mineral layers developed there was carried forward into Vein, while the imagined flowers installed in great numbers across the ceiling reappeared in transformed form in Kizashi.
In Kizashi, I approached the force of flowing color moving from within toward the outside as a presence just before life takes on a defined contour. In Vein, layers of encaustic paint melt with heat, cool and solidify, accumulate, and are carved back. Together with the boundaries that arise through marbling on the surface of water, these processes give rise to structures suggestive of minerals, cells, and geological strata.
What the two series share is an engagement with the behavior of materials themselves: shaping the conditions under which forms emerge, while tracing principles of formation that run through the natural world. At the landing and stairwell of the former brewery, the two series were arranged as a single continuous flow.
