まずはお掃除とパネルづくり

先週、3泊4日で中之条へ行ってきました。
本格的に制作に入る前の準備です。
制作現場&展示会場となる旧廣盛酒造は2階建てでとても広いスペース。
私の展示場所は1階正面の壁(約10M)と2階へあがる階段の踊り場です。

まずはじめに取り掛かったのは、掃除。とにかく砂埃がすごかったのでひたすらモップがけをして腕がばんばんに・・・
思った以上に広いスペースで、どう料理しようか未だ決めかねています。当初は1820×910のパネルを10枚位ど~んと作ってしまおうかとも思ってたのですが、たぶん変型パネルなども必要になってくると思うので、まず手始めに3つ作りました。こんな大きなパネルを自作したのは初めて!これがまた重いのなんの。

でも、ひろ~いスペースに置いたら小さく感じます。
自宅には大きなパネルを寝かせるスペースなどありません。
こんなにも広い制作スペースが何よりもうれしい掃除したりパネルづくりの作業にも関わらず、なにをやってもたのしかった。

町に滞在して制作するのは初体験。
どうしていいか戸惑う事もありますが、いろんな事が新鮮で楽しい!
失敗を恐れず楽しんで真摯に制作したいと思います。

よりいっそう特別になった桜の花

今年の夏に参加予定の中之条ビエンナーレ、
展示スペースの確認と採寸をするために群馬県へ行ってきました。
のんびりゆらゆら
バスから眺める風景は静かで優しい。
ぼんやりしすぎて、うっかりすると
スキージーで絵具をひっぱったかのように
花や木の色、葉っぱの緑、空の青、家や人が混じり合って
横線になって流れてく。
伊香保温泉に差し掛かった頃だったか、満開の桜並木が見えた。
まわりの素朴な風景とあいまって、本当に美しかった。
空は抜けるように青く、無数の小さな花々は強い生命力を放っていた。
美しいと思える感覚と、胸のうづき、せつなさが入り混じった。
生と死、陰と陽、内と外、自己と他者
あらゆる二極をより強く感じ取れる。
生きる喜びを感じる時、そばに死が寄り添っている事を忘れない。
その感覚は震災前と変わりはしないが、よりいっそう強くなったと言える。

みんなつながっている

東京に戻り少し体調を崩してしまった。大地震直後の個展、心の整理もつかぬまま大阪入りし無事に展示は終えたけれど、胸のなかのもやもやが消えるはずもなく、知恵熱が出たかのようだ。
ま、風邪なんですけどね。
展示中に寄せられた感想を読んだり返却されてきた作品を整理しつつ、大阪個展での事を書こうと思っていても、日に日に変わりゆく国内外の様々な出来事によって、もうすでに遠い過去になってしまった。311以降、あらゆるものの見え方がまるで変わってしまった。大地にしっかり立っていると思っていた。それは幻想だったのか・・・。私達の足元は大きく揺らぎ、その揺れは小さくなるどころかますます大きくなってゆくとさえ感じる。いったいこの先どうなってしまうのか。あの日地震直後に空を覆った灰色の厚い雲はどこまでも続いていて、あっという間に日の光を隠してしまった。その暗い雲が泥色の大津波のように日本中の人を覆うのではないかとさえ思った。
困難な状況が矢継ぎ早に襲ってくると色々な場面で正しい判断がしづらくなりがちだが、自分の良心に基づいて決定するしかない。どうしていいかわからなくとも何度も何度も自身に問うて答えを探す。間違いを恐れて何もしないより、まず動いてみて何か違うと思えば軌道修正する。思考停止に陥らないようにしたい。

一人一人があらゆることに心を添わせて、自分の大切な人に降りかかっている事だと感じて、前を向いていけたら希望が見えてくるはず、そう信じたい。
海も空も人もみんなみんな繋がっている。
世界の隅々までくまなく、あらゆることが繋がっている。