鉱石の道(ルートダルジャン)をたどる

神子畑鋳鉄橋

生野ルートダルジャン芸術祭の立役者でもあるJ-Heritage(産業遺産を記録・見学するNPO法人) 総理事に案内して頂き、鉱石の道(ルートダルジャン)をたどってみました。明延鉱山(あけのべこうざん)で採掘された石は神子畑鉱山(みこばたこうざん)で選鉱され、錫は生野、銅は直島、亜鉛は秋田へと運ばれたそうです。神子畑から生野へ鉱石を運搬するために輸送用道路が必要となり、多くの橋が架けられました。この橋は日本に現存する全鋳鉄製の橋としては最古のもので国指定重要文化財。橋のうしろに見える風景も美しい。

シックナー

インクライン(ケーブルカー)

神子畑選鉱場跡、巨大シックナー(非ろ過分離装置)。
10月には1日限りのプロジェクションマッピングが行われました。
もしもここに作家が集まり舞台をつくりあげパフォーマンスが行われるとしたら!?壮大なスケールのものが生まれそうですね…。
何れの場所も強い。
作家は心して挑まなければ場の強さに無残に呑みこまれます。

選鉱場近くの集落

学校の体育館らしき建物

神子畑の強烈な場の力を感じつつ、明延鉱山へ。
かつて明延の山を走っていた一円電車、約600Mの線路に走らせるための資金支援を募って月に一度70Mの線路を走っています。私たちも乗せて頂きました。ガタゴトがたごと。

その後はいざ坑道へ!
暗いよ~怖いよ~すごいよ~~~!興奮しっぱなし。
昔の人は手掘りで掘り進んでたのかと思うと気が遠くなります。
なんとも濃厚なツアーとなりました。
帰り道に竹田城も見る事ができ1日を通してはしゃぎすぎた結果、疲れ果てこの夜は本当に泥のように眠りました。

産業遺産アートプロジェクト 生野ルートダルジャン芸術祭2014は閉幕しました。

公式ガイドブックより

旧生野倶楽部 貴賓室用浴室

美しいカラミ石

地層や鉱物から着想した作品つくりを始めてから4年程たち、鉱山町の芸術祭に参加させて頂き本当に良かったと思います。これまでで一番タイトなスケジュールだったのでできる事は限られていましたが、数日間滞在し、地元の方や他の作家さんと一緒に過ごせた事も大切な出来事でした。次回は地元の方に石や鉱山の事、町の事などたくさん教えて頂いて、新たな作品へつなげていければいいなと思っています。
作品の写真がうまく撮れませんでした…。撮ってくださった方、送って頂けるととてもうれしいです。よろしくお願いいたします!
町の人々がとても親切で個性的な方がたくさんいらっしゃる。一番のりのお客様に、生野に来てくれてほんまにありがとー!と言って頂いたり、道を歩いていると、いらっしゃい!と声をかけてくれる。多くの方は地元を愛し誇らしく思ってらっしゃるのだなと感じました。この町はとてつもないポテンシャルを秘めているように思えてしかたがない。歴史もしかり多様な人々を受け入れてきた町の人々の懐の深さ、町の景観、文化、美しい山、自然、産業遺産である鉱山がもたらした様々な出来事を拾い上げていけば、どれだけ興味深い物事が眠っているのだろう。ここに多くの作家が入ってくればどんな事が起こるのか…作家にとっても刺激的な場所である事は間違いなく、ワクワクがとまりませんでした。
さらに地域にかかわっておられる方々は自主的に色々なアイデアを持ち寄って実践してゆかれます。アーティストトークにもたくさんの地元の方やお客様が来て下さり、正直驚きました。オープニングセレモニーでのバロックコンサートではアーティストの方が皆様もご一緒にとおっしゃると、会場にいたお客様が臆することなく大合唱!素晴らしかったです。
生野の土地と人々の優しさに触れればまたここに戻りたいと思わずにはいられません。そしてこの芸術祭がこの先も続いて行くよう切に願っています。つづく

生野ルートダルジャン芸術祭に出展しています。

生野ルートダルジャン芸術祭
2014.11.1(土)-11.9(日)10:00-16:00
会場:兵庫県朝来市生野町口銀谷および奥銀谷ほか
入場料:無料
お問い合わせ:生野ルートダルジャン芸術祭実行委員会(生野まちづくり工房・井筒屋内)
Tel:079-679-4
http://j-heritage.org/art/
私は旧生野倶楽部の貴賓室用浴室にてインスタレーションを展示しております。

アーティストトークに参加します。
11/8(土)14:00-15:30 旧浅田邸にて
どうぞよろしくお願い致します!

中之条ビエンナーレ2015に参加します。

書類審査をパスし来年も参加できる事になりました。
1泊2日の会場の下見ツアーへ。
作家さんによっては1日だけの日帰りという方もおられます。
オリエンテーションでは山重ディレクターが一人一人のプランを聞いて下さり、
作家は後日作品プランと希望会場を提出して、その後決定されます。
ドキドキ。

2011年に会場となっていた、旧第三小学校、旧五反田小学校、中田木材、
大道公民館、冨沢家住宅などが再び会場として加わりました。
その他、新しく加わった会場やなくなってしまった箇所などもあり、
寂しかったり懐かしかったり新鮮だったり。
今度こそ早い段階から制作にかかるぞっ。
と気合いが入る。
中之条ビエンナーレ公式サイトはこちら
http://nakanojo-biennale.com/

先週は逗子へ行きました。
ZUSHI ARTSITE 2014
2014.9.20-10.13 10:00-16:00
Art exhibition at Zushi in Kanagawa prefecture.
Paintings, Sculputures, Photographs and Installations.
Director is Tetsuo Yamashige
22 artists.
http://zushi-artsite.com
You can enjoy the artworks and beautiful beach.
逗子市で開催されています。
1日でまわれますので、ぜひ!
オススメルートは東逗子駅→逗子駅周辺→黒門→海岸沿いでランチ→蘆花記念公園
もしくは黒門と蘆花記念公園を入れ替えてもイイと思います。黒門で藤井龍徳さんの作品から夕焼けをのぞむのもサイコーです。
蘆花記念公園の会場はちょっとした森なので蚊に刺されないような服装と歩きやすい靴でをお勧めします。
まずは東逗子の旧キリガヤでガイドブックを手に入れてね!逗子駅周辺でも配っていましたよ〜。山もイイけど海もいいね〜〜〜。

伊豆大島へ行ってきました。

第4回アートアイランズTOKYO
国際現代美術展2014
8月30日-9月14日
9月14日にはバスツアーがあります。
会場の数はさほど多くありませんので日帰りでも大丈夫です。
HPはこちら↓
http://www.art-islands-tokyo.com/
東京の竹芝から高速船に乗って1時間45分。
着岸港は波の状態をみて当日決まります。
元町港か岡田港。
ローカルバスなどでメイン会場へ向かう場合、元町港からのバスなので
岡田港に着いた場合はバスで元町港へ行かないとなりません、20分位です。

ローカルバスにゆられていると
観光名所でもある地層断面が見えてきます。
バスの運転手さんが外に出て写真撮ってもいいよと言って下さったのでパチリ。
ヤシの木や野良猫もたくさん見る。
島ですねぇ。

ここ旧波浮小学校がメイン会場。
多くの作家はここで寝食を共にします。
作品は1階と2階にあります。
チラッとだけのせておきます。
これから行かれる方の楽しみを奪ってはいけません…。
わずかな期間しか滞在できませんでしたが、
お会いした事のある作家さん、
初めてお会いした作家さん、
海外からレジデンスに参加されてる作家さん
それとチェンマイでお世話になった友人にも再会できました。
皆さんにたくさん元気を頂いてすごく楽しかったです!
初めての大島でしたがあいにくのお天気とオープニング前の一番忙しい時に行ったので
ほぼ観光らしい事は出来ぬまま、新鮮なお魚も食べずじまい…何といってもそれが心残り。
けっきょく新島には行けなかったので作品を全部見る事もできませんでした残念!

唯一、観光らしきことをしたのは三原山の裏砂漠。
海から吹き上げてくる霧が景色も私たちも隠してしまい
こわくて、美しくて、こわくて、美しくて。
所在がわからなくなるような不安。
それと同時に、乳白色の霧に包まれているような何とも言い難い感覚、静寂。
その光景はとても幻想的で、忘れ難い感覚をもたらしてくれました。

昨日は父の命日。
かれこれ18年も月日が流れている。
そしてHPの更新は4カ月ぶり。
前回の日記をアップしてから大阪に帰り母の看病をしていましたが
そのかいもなく5月に帰らぬ人となりました。
お正月は元気だったのにな。
あっ。という間だった。
あと5年くらいは大丈夫そうと話していたのにな。
覚悟はしていたけれど、受けたダメージは予想以上でした。
思い残すところがないくらいに看病できたけれど、
いま思えば、もっとこうしてあげたかったとか、
なんであの時こうしてあげれなかったのとか
そんな事を悔んでみたり。
人間って食べないとあっという間に痩せるね。
ひょいと抱えてあげられる日がくるとは思わなかったな。
でもその半面、点滴で栄養がついて黒髪がどんどん生えてきたりして不思議だった。
陽気な母は呼びかけるとたいてい笑顔を返してくれて、看護婦さんの間でも人気者でした。
「私もう死んでんねん~」
と病床の折にギャグをぶちかましてくれ
「え!?もう死んでんの?それは大変!なんか言い残す事はない!?」
と姉が切り返してみたり。
そのあとは大爆笑。
よく笑ったなぁ。
辛いなりに、いい時間を過ごせたからこれ以上の事はない。
亡くなる3日前にはこの世の業がすべて取れたかのように見えた母。
とてもかわいい笑顔で一日中ニコニコしていた。
私も思っている事を少しは伝える事が出来た。
これまでにけんかもいっぱいしたけど、ありがとうって気持ち。
でも、やっぱりすごく堪えたな。
受け止めなきゃとわかっているのだけれど、心がついていかない。
お料理をするたんび母のおいしい手料理を思い出し、
いつも電話していた時間に母の影を見る。
寂しくてせつなくて、やりばのない想いは空をきる。
つくづく親離れも子離れもできていなかったなぁと思い知りました。
なーーーんにもやる気がしなくて。
心身ともに不調が続いて引きこもり。
軟弱なわたし。
梅雨が明けてから、やっと、少しづつ元気を取り戻しつつあります。
しっかり前向いて行かなきゃね。
でも無理はせず、今年はスローぺースで行こうと思います。
来年はがんばる。
気長にお付き合い頂ければ幸いです…。
みなさん、親御さんが元気なうちにいっぱい親孝行してあげてね!!

中之条ビエンナーレ2013の図録が完成しました!
今回も素晴らしい出来栄えです。
撮影及び構成、その他もろもろ携わって下さった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
表紙を飾ったのはもりやゆきさん。
その展示場所は、新しい展示会場としての目玉的な場所、やませは地元の方々には特別な場所であったようで、
この美術祭がなければ足を踏み入れる事が叶わなかったかもしれない場所でした。
美術やそれにまつわる活動が何かに開かれるきっかけになればいいなと思う。
それは場所であったり、人であったり、記憶であったり、気づきであったり、
絶望であったり、希望、未来であったり、ありとあらゆる様々な事象への扉。
美術館やギャラリーへ赴く機会が一生ないかもしれない人々にも
美術と接する機会を生み出す地域系美術。
それは素晴らしい活動だと思います。
そんな活動に参加できる事が素直にうれしいなと改めて感じながら図録のページをめくっています。

赤岩公民館

ひなたみ館

作品の切れ端を使って小物作り。色々試したりしているとものすごく時間がかかる。販促用のケースも自作してみたり、木工作業をすると木屑が部屋に舞う…。同じスペースで時間をおかずに樹脂を固めると埃がスゴくて使い物にならない、失敗も多発。でも全然苦にならないのであーる。新たな素材を試したり、実験的な事をする過程で、ハッ!と次の作品作りへのヒラメキがあったりするのだよ。

新年あけましておめでとうございます。

元旦の富士山

今日は七草粥ですね。
お正月は関西へ帰り、ちびっこ達に抱きつかれヘラヘラしていました。
レクサス泉北の展示は1月8日まで。
というわけで搬出作業のため、明日はまた大阪へ向かいます。
行ったり来たり。
2013年のまとめを昨年中にアップしようと思っていたのに
まったくできませんでした…。
すべての展示が終わりタイから戻ったら魂抜けたみたいに放心状態。
自宅には扇風機と中之条ビエンナーレに出品した作品が梱包されたままになっていて、
あぁ、そうだった。
と、記憶を巻き戻し…。
忙しすぎた日々をあたまの片隅に流し見て、
無茶はやめましょう。と、自分に言ってみた。
さて2014年はどんな年になるのかな、どんな出会いがあるのかな。
作品もしっかり作って日々楽しむ努力をしたいと思います!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。